
寝ぐせの王様、ミクジンです
この記事は、オレの心に響いたものを勝手に紹介して書きまくるワガママシリーズです。
back number『黒い猫の歌』
この曲は2016年8月1日にリリースされ、同年公開の映画『ルドルフとイッパイアッテナ』の主題歌にもなった曲です。
歌詞の中に「本当の自分はどこにいるんだ」という言葉が出てきますが、生きていく中で、きっと誰しもがそんなふうに思う瞬間があると思います。
自分らしくありたいと思うし、そんな生き方をしていけたらいいなと思うんだけど…。
じゃあその「自分らしい」ってのは一体、なんなんだろう?
この歌を初めて聴いた時、その答えらしきものが分かったような気がしたんですよね。
そんなわけで、今回はback number『黒い猫の歌』を聴いて思ったことを書きなぐります。
目次
「自分らしさ」ってなんだろう
今まで生きてきた中で「自分らしさ」ってものを初めて意識したのは、確か20代前半でした。
当時は仕事とプライベート両方で悩みがあって、なかなかに落ち込んでいました。
久しぶりに会った友達にも、悩みについては何も話していないのに、
「なんかあった?」
と言われるくらいだったので、そんくらい外から見ても落ち込んでたんだろうなと思います。
オレは当時あんまり悩みを人に話すタイプじゃなかったし、割とうまく隠せていると思っていたので、落ち込んでいるのがバレたのにはちょっと驚きました。
でもバレてしまったものは仕方がないので、その友達には悩みについて正直に話したんですが、その時に友達にこう言われたんです。
お前らしくないぞ。元気出せ
久しぶりに会った友達の、自分を励ましてくれているはずのその言葉。
その気持ちは本当に嬉しいし、悪い意味なんかこれっぽっちも込められていないはずなのに…。
オレはその言葉で混乱しました。
今の落ち込んでいるオレは、友達から見たらオレらしくないのか。
でも実際にオレは落ち込んでる。
じゃあ今のオレはなんなんだろう。
今のオレはオレじゃないのか?
オレらしいってなんなんだろう。
これが生まれて初めて「自分らしさ」ってものを意識した瞬間でした。
「自分らしさ」は常に変化していくもの
そのあと何度も何度も考えたけど結局「自分らしさ」がどんなものか分からず、もともとの悩みに混乱をプラスする結果になりました。
これはオレがひねくれ者だからってのもあるとは思うし、当時励ましてくれた友達には本当に「申し訳ねえ」と思うんだけど…。
今思えばオレが混乱したのは、
「自分らしさ」ってのは変わらないものではなく、常に変化していくものだから
だと思います。
久しぶりに会った友達にとっては、オレは「昔会っていた頃のオレ」なんだと思います。
だけど会っていなかった期間もオレはいろんな経験をして、いろんなものに影響されて生きてきた。
生まれたままじゃ 生きてくのに不便で
数えきれない物や人に染まってゆく
もともとの色が見えなくなった事も
忘れるくらい何度も繰り返し
back number『黒い猫の歌』
これはきっとオレだけじゃなく、誰もがそうやって歳を重ねていくんだと思います。
考え方や心の持ち方、好きな食べ物や趣味だって、いろんなものに影響されて更新されていく。
友達にとってのオレは「以前のオレ」でも、
今いるのは「以前のオレ」じゃない
だから友達が言う「お前らしさ」ってものが分からず、当時のオレは混乱したんだと思います。
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自分らしさとは「今ここにいる自分」のこと
「お前らしくない」と言われて混乱したオレは、その後さらに「自分を責めて余計落ち込む」という結果になりました。
落ち込んでいる自分に対して、
「こんなんじゃだめだ」
「情けねーなオレ」
とか思ってしまったんですよね。
だって悩んで落ち込んでいるオレは「自分らしくない」わけで、そんな今の自分はただのダメなやつでしかないわけです。
だけどそれは本来の悩みの解決法を考えているわけではなく、ただただ「悩んでいる今の自分はダメなやつ」と思っているだけなので、何にもプラスになるわけがありません。
「本来の悩み」というマイナスに、「自分はダメなやつ」というマイナスを足しただけ。
マイナスが膨らんだだけです。
本当は、友達の言う「お前らしさ」なんてものは考える必要も探す必要もなかったんです。
なぜなら、
「悩んで落ち込んでいる」ってのが「今の」オレの本当のところ
なんだから。
自分らしさなんてきっと
思いついたり流されたり
探し続けて歩いたその
足跡の話だから
back number『黒い猫の歌』
ただ素直に認めればよかったんです。
「これが今の自分なんだ」と。
そしてそんな自分を、少しだけ許してあげればよかったんだと思います。
だって仕方ないじゃない。
悩んじゃったんだもの。
それが今の自分なんだもの。
そうすればきっと、余計なマイナス感情でさらに落ち込むこともなく、悩みを解決できる方法を考えることに専念できたんじゃないのかな。
そんなふうに考えた時、あんだけ探していた「自分らしさ」の正体がやっと分かった気がしました。
「自分らしさ」とは、過去の自分でも未来の自分でもなく「今ここにいる自分」のこと。
探す必要なんてなかったんだ。
「自分らしく生きる」ために
人は生きている限り、常にいろんな人やものに影響されて生きています。
「性格はなかなか変わらない」なんて言葉もあるけど、そうやって経験や知識を重ねるごとに少しずつ、人は変わっていくのかもしれません。
オレなんかマンガのセリフに感動してすぐ考え方が変わっちゃうし、映画を観てなんか知らんけど涙が出て心が洗われちゃうし、よく考えたらすげえ簡単に更新されてます。
そんな自分は「ただのアホな単純野郎だな」とも思うんだけど、こんなふうにも思います。
そうやって自分が今感じたことをそのまま素直に受け入れることができている時が、本当に「自分らしい」と言える瞬間なのかなと。
今自分が嬉しいことも、楽しいことも、悲しいことも、落ち込んでいることも、苦しんでいることだって。
それらを感じているのは間違いなく「今ここにいる自分」なんだから、「こんなん自分じゃねえ」とか言って自分を否定しても仕方ないんです。
それが自分そのものなんだから。
本当の自分はここにいるんだ
今までにこれからを重ねて
赤も黄色も青も全部
混ぜて僕だけの色を
back number『黒い猫の歌』
だから「今ここにいる自分」の声に耳を傾けて、素直に受け入れてあげればいいんだと思います。
だって嬉しい時に笑ってたのも、悲しい時に泣いてたのも、落ち込んだ時にうつむいてたのも。
なんなら怒りのやり場がなくて枕にパンチをぶち込んだことだって、自分のことだから全部全部まるっと知ってるんだぜ?
だけどさ、どうにかしようと必死にがんばっていることだって、やっぱり知ってるんだ。
うまくできないのはもどかしいけどさ、お前はお前なりによくやってるよ。
それはオレが一番よく分かってる。
だからあんまり自分を責めんなよ。
今はちょっとしんどいけど、絶対そのうち大爆笑してやろうぜおらあああ!!

………
ちょっと途中から何言ってんのか、自分でもよく分かんない感じになってきたけど…。
受け入れたうえで、たまにゃ少しくらい自分を許してあげたっていいんじゃないかなぁ。
悪いところだけじゃなくて、良いところもあるって本当は知ってるはずだもん。
これからもいろんなことが起こるだろうけど、「今ここにいる自分」ってやつは最後の最後まで、やっぱりここにいるはずです。
いろいろ重ねたその時の自分が一体どんなやつなのかは分からないけど、

いるもんは仕方ねえから最後まで仲良くしてやっか
自分らしく生きるために。
生きる価値について調べたらあなたのブログが出てきて
夢中になって色んな記事を読ませていただきました。
文章がとても読みやすく大変おもしろくて尊敬してしまいます。
また、あなたの悩んでいたことがどれも私の悩みに似ていて
読んでいるうちに前向きになれた気がします。
生きていると辛さと孤独でどうにかなってしまいそうなこともありますが
あなたみたいに自分らしく生きていけるようになりたいです。