どうも、ミクジンです。
【金田一少年の事件簿】といえば、1992年から『週間少年マガジン』で連載開始され、今もまだ続いている本格推理漫画。推理漫画ブームの先駆けになった作品だ。
下は記念すべき第一巻。

金田一少年の事件簿 (1) (講談社コミックス (1874巻))
- 作者: 金成陽三郎,さとうふみや
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1993/02/17
- メディア: コミック
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友達にすすめられて読み始めたのはまだ小学生だった頃。
最初は「殺人事件なんてこわいっ」と思っていたけど、読んでいくうちにミステリーのおもしろさを知り、それがきっかけでいろいろな小説も読むようになった。
オレはこの作品が大好きだ。
派生作品もいろいろ出て読んでいるが、最近おもしろいスピンオフ作品が出てきた。
その名も、
【金田一少年の事件簿外伝 犯人たちの事件簿】
原作/天樹征丸・金成陽三郎・さとうふみや
漫画/船津紳平
金田一関係では数少ないコメディ漫画だ。
大雑把な内容と読む前の注意点
金田一少年の事件簿といえば、事件が起こって犯人を推理する作品が多いけど、この作品はちょっと特殊だ。
この作品は犯人の視点で描かれている。
これは
偶然居合わせた名探偵の孫に
謎(トリック)を暴かれてしまった
犯人たちの
綿密な計画と
実行の記録である
引用 金田一少年の事件簿外伝 犯人たちの事件簿
冒頭でそう書かれているように、物語は犯人視点で進んでいく。
登場する犯人は、これまで【金田一少年の事件簿】本編で出てきた犯人たち。
- オペラ座館殺人事件
- 学園七不思議殺人事件
- 蠟人形城殺人事件
- 秘宝島殺人事件
この1巻には上の4つの事件と、その犯人の話が収録されている。
なので、まず本編を読んでいないとおもしろさが分からない可能性大だし、本編読む前に犯人が分かっちゃうのでオススメできない。
まあ題名からして【犯人たちの事件簿】ってなってるから大丈夫だとは思うけど、表紙からもう犯人載ってるから、まだ本編読んでない人はいっそのこと本を手に取らないほうが無難ですぞ…。
感想
犯人たちの視点で描いて、どうコメディになるんだろ?
読む前はそう思っていた。
だって扱うのは殺人事件だし、犯人たちは殺人を犯してしまう程のしんどい精神状態に違いない。 笑えるんかこれ…。
だけど読んでみたらかなり笑ってしまった。
犯人たちはいたって真剣。
真剣に計画と犯行を行うんだけど、それがかえっておもしろい。
自ら必死で考えたことを実行して成功した時に喜んでみたり、失敗して悔しがってみたり。犯人側から見たら「なんでこうなるの~」みたいな状況が出てきたり。
実際に自分が犯人だったら同じこと考えてそうだなあ、と思わせるような内容が多かった。
そして犯人のナイスなボケとツッコミ。
やってることは殺人という恐ろしい犯罪なんだけど、この漫画を見てると、そういう設定の漫才を見ているような感覚だった。
これを読んだらまた【金田一少年の事件簿】本編を読みたくなった。
犯人はこの時こんなこと考えてたのかなー、と思いながら本編読んだらまた違った楽しみ方ができるかも。
まだ一巻なので、続きが楽しみだ。
※一応商品のリンクを貼っておきますが、リンク先には犯人の画像があるので、これから本編を読もうとしている方はクリック注意!