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寝ぐせの王様、ミクジンです
この記事は、オレの心に響いたものを勝手に紹介して書きまくるワガママシリーズです。
今回は藤田和日郎さんの漫画『月光条例』17・18巻から、センセイが言った言葉について書きなぐりたいと思います。
自分の『物差し』で計った最高のことを、自分の足で。
センセイは自分のことをそう言います。
センセイの実家は裕福で質屋を経営しているのですが、長男でありながら家業を継ぐことを拒否し、父親からは勘当同然で『デクノボー』と罵られていました。
確かにこの結果だけを見れば何も成し遂げていないかもしれないし、親や世間から見れば『役立たずのダメなやつ』と言われても仕方ないのかもしれません。
さらに彼は、入院して治療しないと命に関わると言われた病気も放置し、最後にはその病気が原因で命を落とします。
だけど彼は言いました。
彼は自分の人生に満足していました。
センセイは何と言われようと、命が燃え尽きようと『自分の物差しで計った最高のこと』を一生懸命に最後までやりました。
誰に言われたからでもなく、自分がやりたいと思ったことを最後までやり抜いたんです。
センセイの言葉とこの生き様はすごく心に残ったし、考えさせられました。
結局は自分にも相手にもウソをつくことになる
生活している中で他人から「しっかりしろ」とか「こうした方がいい」とか、「それは間違ってる」とか、「考え直した方がいい」などと言われることがあります。
それは時にいいアドバイスになり、自分の行動を客観的に見つめなおすいい機会になるのも確かです。
でもその他人の声を気にしすぎていると、気が付いたら他人にごちゃごちゃ言われないような行動を選択するようになっていきます。
そして極端になると感覚がマヒして、『自分はどうしたいのか』なんてことはもう関係なくなってしまう。
行動の目的がいつの間にか『自分のやりたいこと』ではなく、『他人に言われないように』になってしまうんです。
それはセンセイの言葉を借りるなら『自分の物差しで計った最高のこと』では絶対にないはずです。
あんまり良い言い方ではないかもしれないけど、他人からの言葉はただの『他人が感じたこと』であって、『自分がそう思った』わけではありません。
言われて本当に自分もそう思ったならいいんですけどね。
判断する材料にはなるけど、言ってくれた『相手のため』ってだけで、自分がやりたくもない選択をするのはやっぱり違う。
それって結局は自分にも相手にもウソをつくことになるだけで、うわっつらだけの選択。
そんなふうに考えると、昔のオレはだいぶウソつきまくりだったような気がします。
相手の言う通りにしていればあまり嫌われもしないし、ごちゃごちゃ言われもしません。
むしろ信頼されて、さらにいろいろとアドバイスをくれたりします。
でもそのかわりオレは、やりたくもないことをしているのでストレスがたまり、別に嫌いではなかった相手のことがめんどくさくて嫌いになってしまった。
自分がやりたいことのためと割り切って、相手を利用するつもりでやるならいい。
だけど相手にごちゃごちゃ言われたくないって理由でやってしまうと、ただしんどいだけです。
他人に振り回されて終わります。
だめなのは『自分』じゃない
オレは気が小さいので人の目は気になるし、どっちかっていうと人に合わせる方なので、何て言われてるのか気にもなります。
だから相手に合わせすぎていた。
そしてそんなことをしてたら感覚がマヒして、相手の言う通りにできないと「自分はだめだなぁ」と考えるようになってました。
でもセンセイの言葉で気付いたんです。
違うんですよね。
だめなのは『自分』じゃなくて、『他人の言うとおりになれない、他人から見た自分』だっただけ。
自分は本当はどう思うのか?
どうしたいのか?
ただそれだけ考えればよかったんです。
別に自分、だめじゃなかった。
自分のやりたいことを貫くのは、簡単ではないと思います。
もしかしたら他人の言う通りにしてれば、他人のせいにできるから楽な部分もあるかもしれない。
でもそうしていると、楽なだけで楽しいことは何もない。
そして自分では考えられなくなり、気付いたらすべてに対して不満ばかりになる。
人生なんていつ終わるか分かりません。
本当に明日終わってもおかしくない。
事実、やりたいことをガマンして後悔して泣いて死んでいく人を何人か見てきました。
ガマンしてたらすぐ人生なんて終わります。
だからセンセイのように、他人に何と言われようと『自分の物差しで計った最高のこと』をやれるように生きていきたいなぁ。
そして最後の時がきたら、胸を張って自分に言ってやりたい。
お前の人生、最高だったぜ!
ミクジンさん、お久しぶりです。
私は元気に過ごせています。
この記事、ずっと気になっていました。
気になっていたけれど、どうしてかは分からず。
先日、とある人の話しを聞いたあとにこの記事を読んでつながりました。
オレ、自分の物差しを信じていなかった。
他人の物差しが自分の評価基準になっていました。
相手によって左右される。
これってただの承認欲求でした。
だから自分の自信がなかなか安定しなかったし、
相手の言葉で、オレってダメなやつだなと簡単に傷ついてしまっていた。
私もどうなのか考えました。
そう。
「別に自分、だめじゃなかった。」
やれてることたくさんあるし、オレなら何とかできることたくさんある。
ミクジンさんの記事を読んで、言語化できたし、やっと納得できました。
ありがとうございました。