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寝ぐせの王様、ミクジンです
ついに終章ラダトーム編をクリアし、世界に光が戻りました。
勇者としての力を持たない主人公は、闇の中心ラダトームで一体何を見たのか。
ラダトーム編の簡単なダイジェストと、クリア後の感想を書いてみたいと思います。
ちなみにネタバレも含まれます。
闇の中心でいろいろ叫ぶ
マイラ・ガライヤを出て主人公が目覚めたのは、闇と灰が広がる大地、ラダトームだった。
ここでは精霊ルビスとの交信も満足にできないうえに、いつもなら最初に渡されていた『希望のはた』もない状態。
でも、オレはそれどころじゃなかった。
裸やんけ…。
いつもなら新しい大地に来ても『たびびとのふく』くらい着てるというのに、竜王の力で剥ぎ取られたのだろうか。
やるなら帽子とかもひと思いに剥ぎ取ってくださいよ…。
恐るべし竜王。
なんでだよ…!
持ち物を見ると、『ひのきのぼう』と前の大地で筋肉野郎に渡されたダンベルだけ持っていた。
ウソだろ…!!
服は剥ぎ取ってダンベルは残すのかよ!
ダンベルこそいらないよ!
家具だよそれ!
中途半端な裸に『ひのきのぼう』とダンベルひとつ。
到着した時点ですでに生きる希望を失わせるとは…、
これが王の中の王、竜王のやり方か!
恐るべし竜王。
ムツヘタと出会う
すっ裸でダンベルを持ってトボトボ歩いていたら、明かりが見えたので近付いてみる。
予言者『ムツヘタ』
主人公が現れるのを待っていたという予言者ムツヘタ。
とりあえずついてこいと言って走り出したので、ついていくことにした。
ジャンプ力すげえ…。
そして到着したのはラダトームで唯一生命の息吹が残る場所だった。
ここ以外の灰と化した場所では、ブロックを壊してもほぼアイテムにならない。
ビルダーとしては致命的な現実。
でも『せいすい』があれば呪われた大地を浄化できるかもしれないと教えられ、とりあえずここを拠点に『せいすい』を作るためのヒント探しをすることになった。
あっぶねぇ…。
ここで見つけた姫っぽい石像。
石像でよかった。
本物の姫だったら、裸で『ひのきのぼう』と『ダンベル』持ってたらただの変態かボディビルダーとしか思われないとこやった。
魔法台を手に入れる
それからは『せいすい』を探すために、裸で灰だらけの大地をあちこち走りまわった。
かげのきしに追われてもひたすら走った。
やつらはすごいしつこく追ってくる。
オレ、こないだまで車に乗ってたのに…。
追われながらオレは『超げきとつマシン』を思い出して、なぜだか涙が流れた。
その時オレの耳には、奥田民生さんの『あくまでドライブ』が流れていた。
車を失ってもまだ諦めてたまるか。
※個人的な感情です。
ヒントの書物を見つけて読んでいる時もしつこく追ってくる、かげのきし野郎。
このあたりで涙が怒りに変わった。
怒りに我を忘れ、気が付いた時にはかげのきしからボロきれを奪い取って服にしていた。
人は怒った時、強くなるらしい。
今の状態で勝てるわけのないドラゴンを見事にかわし、ついにその場所にたどり着いた。
この魔法台があれば『せいすい』が作れる。
そしていろいろ素材をゲットして、また車に乗れるかもしれない。
闇の中心にあって、ほんの少しだけど希望が見えた気がした。
この時、オレの耳には奥田民生さんの『イージューライダー』が流れていた。
『せいすい』で姫の石化を解く
必死で材料を集め、ついに『せいすい』が完成。
その時、姫っぽい石像から声が聞こえた。
あ…あぁああああ。
ほんとに姫だったんすか…。
マンモスかわいい…。
※死語です。
そして思った。
かげのきしをしばいて良かったなぁと。
服を着てなかったら、元に戻った姫がまた自ら石像になってしまったに違いない。
マンモスかわいいのを満喫していたら、ムツヘタから「ラダトーム城跡に行って城を甦らせたらいいんじゃない?」と言われたので、『せいすい』を持って向かうことにした。
ルビスには黙っといて
ラダトーム城跡のある平野にたどり着くと、精霊ルビスから「まずは希望のはたを探すのです」と言われた。
姫の祈りによってまた交信できるようになったらしい。
フフッ。
さすが闇の中心。
しかばねの落ちている量が今までの比じゃない。
大好きなしかばねだらけの大地に内心ウキウキしながらも、不謹慎なので表に出さないようにした。
大地に『せいすい』を使うと、呪いが解かれて本来の大地に戻る。
こうなればもう素材もゲットし放題。
しょっぱなから『石炭』や『鉄』まで見える。
荒廃したラダトーム城跡も『せいすい』で浄化し、さっそく素材集めに没頭した。
ふはははははは!!
とにかく集めた。
これでもかというくらい集めた。
集めれば集めた分だけ、武器も防具も道具も良い物がどんどん作れるようになる快感。
これがまた楽しくて楽しくてたまらなかった。
もはや何しに来たのか忘れていた。
気が付くと、浄化された大地はボコボコに破壊され、取りきれなかった素材があちこちに散乱していた。
もう誰が魔王なのか分からない状態。
やべぇ、これは怒られる。
誰も見てないのにオレは言った。
ルビスには黙っといて、と。
『希望のはた』を取り戻す
そろそろ仕事しなきゃと思ったオレは、『希望のはた』を探しに出かけた。
『希望のはた』はどうやら魔物が奪って持っているらしい。
その魔物の城は南の方にあった。
ご丁寧に歓迎のあいさつをする魔物。
絶対に『希望のはた』を取り戻す!
…と意気込んでいたのに。
城内に入るやいなや、城の飾りがすごく気に入ってしまって奪い取るのに夢中に。
でもな…これがビルダーっちゅうもんなんじゃ。
魔物の作った物でも、良いものはちゃんと評価して、参考のためにお持ち帰りさせていただくのが礼儀っちゅうもんじゃ。
※個人的な意見です。
え…ヤダ…。
いろいろ飾りをもらってホクホクで屋上まで行くと、扉の向こうに嫌なものが見えた。
ボストロールおじさんじゃんよ…。
あれと戦わないと『希望のはた』取り返せないんだろうなぁ…仕方ねぇ!
相手してやらぁ!
城の飾りを盗んだことがバレたらきっとおじさんは怒るだろう。
その前に決着をつける!
ほぁあああさああ!!
身長差のせいかすべて股間にヒット。
意外にあっさり勝利。
フッ、ビルダーをなめるなよ。
持ち帰った『希望のはた』を刺し、これでラダトームがようやく拠点となった。
ラダトームの住民たち
誰だよっ!!
予想はしていたけど、『希望のはた』を刺した瞬間に現れる人々。
しかも今回は一気に3人。
ひとり誰だか分からないけど、『希望のはた』がどんだけすごいのかが分かった気がした。
元ラダトームの兵士『ラスタン』
兵士だったのか…。ごめんね、だって急にいるからビックリするじゃないか。
その後も、依頼をこなしていたらまたひとり拠点にやってきた人物がいた。
うまいことを言う、元兵士の『オーレン』
これで自分含め仲間は5人になった。
依頼を受けて『占いの間』や『玉座』なんかは作ったけど、男子の人数が増えてきたので、そろそろちゃんとした寝室も作らなきゃいけなくなってきた。
仕方ないので男子用の寝室を作った。
魔物の城から奪い取ってきたものをふんだんに使ったスペシャルしかばねスイートルーム。
部屋の扉を開けると『火をふく石像』が火をふいて燃やしてくれる、という暗くて寒い闇の世界には最適のお部屋。
ぎゃあああああ。
作ったあとに恐ろしいことに気付いた。
『火をふく石像』が反応して火をふくのは、魔物と主人公だけという事実。
まさか…これも竜王のしわざか…?
3人の賢者
ラダトームを再建していると、ムツヘタから3人の賢者について話があった。
どうやら3人の賢者がルビスのお告げにより、このラダトームに向かっているらしい。
3人はそれぞれ、
- 『たいようのいし』
- 『いにしえのメダル』
- 『あまぐものつえ』
を持っており、それによって作れる『虹のしずく』があれば竜王のいる島へ渡れるとのことだった。
ただ、姫が受けたルビスのお告げによると、3人の賢者はどこかで足止めをくらっているかもしれないとのこと。
仕方がないので迎えに行くことにした。
エルだぁあああ!!
3賢者はこれまで救った町の人だったのか!
じゃあ『虹のしずく』を作るためのアイテムって、主人公が作ったやつだ。
これまでの戦いは無駄じゃなかったんだ。
アルメダ姉さああああん!!
久しぶりぃぃイヤッホウ!!
アルメダ姉さんはなんと、手土産に『まほうの大砲』と『超げきとつマシン』を持ってきてくれた。
ヘイヘイヘ〜イ!!
3人目の賢者を探しに行く道中、オレは車に乗っていた。
裸からがんばってようやくここまで戻ってきた。
ここで流す曲は心に決めていた。
奥田民生さんの『And I Love Car』
車はあくまでも♪
快適に暮らす道具♪
車に乗らないと♪
いけないわけではないぜイェー♪
曲探したのにCMで使われたバージョンしかなかった…。
そして3賢者最後のひとりは…。
あ…ピリンがよかったです。
車の楽しい旅が台無しになり、主人公はおっさんと目を合わせられなかったそうな…。
ビルダーの役割
3賢者も集まり、『虹のしずく』を作るために必要な最後の素材が判明した。
それは『魔力の結晶』
『魔力の結晶』は、かつて竜王の「世界の半分が欲しくはないか?」という誘いにのり、闇に堕ちてしまった戦士が持っているという。
ということは元勇者か、強そうだな。
闇の戦士との戦いの前に、伝説の武具の作り方を教わった。
2人が調べていてくれたらしい。
伝説の武具を作って装備し、万全の態勢で挑むことにした。
かかかか〜っこいい!!
これは負ける気がしないぜ!
ムツヘタたちは言う。
闇の戦士を倒して『虹のしずく』を作れば、主人公のビルダーとしての役割が終わる…。
3賢者は主人公が竜王を倒すと信じているみたいだけど、ムツヘタや姫、兵士や精霊ルビスは、そうは思っていないみたいだった。
彼らは、『虹のしずく』と伝説の武具を作って、竜王を倒す勇者が現れるのを待つというのが主人公の役割だと言う。
どちらが正しいのかは分からなかった。
まぁとにかく、今は闇の戦士を倒す!
オレは決戦に向かった。
『やみのせんし』との戦い
ここが闇の戦士のいる場所か。
さすが禍々しいものを感じるぜ…。
中にはロトっぽい装備を付けた筋肉マンがいた。
完全にイカれてやがる…。
お前がこの世界を裏切った闇の戦士か。
オレは勇者じゃねぇ。
なんの迷いもなくギタギタのケチョンケチョンにしてやるぜ!
バトルスタート!!
はい終わり。
正々堂々持ってる武器で戦うと思ったら大間違いだ!
オレはビルダーだぜ?
ふははははは!!
ビルダーの役割が終わる
闇の戦士を倒すと精霊ルビスが現れた。
主人公の役割はここで終わりだと告げるルビスに対し、「まだラダトームの闇は払われていない」という主人公。
しかしルビスは「あなたは勇者ではありません。竜王を倒すことはあなたの役割ではないのです」と言う。
その勇者が現れるのはいつになるのか、ルビスにも分からないという。
主人公は納得のいかない気持ちを抱えながらも、最後の仕事『虹のしずく』を作ることにした。
『虹のしずく』を作って姫に話かけると、またもやルビスが話かけてきた。
あらためて、主人公の役割はここで終わりだということ。そして、主人公の正体もルビスは言った。
主人公は戦う力をさほど持たなかったかわりに、物を作る才能に恵まれた元気な若者だった。
メルキドを再建するためにルビスが適任者を探していた時、土に埋もれたそまつな墓に入っていたのが、魔物によって命を奪われた主人公のなきがら。
主人公はルビスに、わずかな命と物を作る力を与えられて生き返った者だった。
役割の終わりとともに力もやがて失われる。
暮らしていくだけの、わずかな力を残して。
何も知らない姫はこれまでの活躍を見て、主人公こそが竜王を倒せると信じているようだった。
再び口をはさむルビス。
役割を終えたこの体で竜王に戦いを挑めば、わずかに残された命は失われてしまうそうな…。
無謀なことはしないで精霊の導きにしたがってればよいのです…か。
ええええいっ!!
しばらく真面目にお話聞いてたけど、マンモスかわいいやつこんなにお願いされたら、これはもうやったるしかないじゃないか!
分かったよやったるよ!
ルビス冷てえ…。
わたしもう関係ないよ、
お好きにどうぞ…だと?
命が尽きる前に倒しゃいいんだろ!
やってやるぜぇえええ!!
最後の戦い
せぇえりゃあああ!!
さっさと倒してやらぁ!
うるせぇえええ!!
こっちには時間ねぇんだよ!
話なげぇんだよタコがっ!!
時間ねぇって言ってるだろ!
っしゃああああ!!
こうして世界に平和が訪れた。
クリア後の感想『勇者とは』
クリアまで書いたのを読み返したあとにこの感想を書いてますが、 相変わらずやりたい放題のふざけたダイジェストですね…。
最後超適当だし。
ちなみに主人公が最後にどうなったのかは、あえて書かないようにしました。
なぜなら、もし気が向いたらこのゲームで遊んでほしいからです。
もしかして見てておもしろそうだな~と思った時に、やる理由を少しは残しておきたいなーなんて思うんですよね。
めちゃくちゃおもしろかったので。
『ドラクエビルダーズ』の主人公は勇者ではありません。
物を作る力を持ったビルダーです。
精霊ルビスには序盤から何度も「あなたは勇者じゃありません」と言われてきましたが、最後の最後に少し考えさせられました。
人それぞれに役割があり、その中で精一杯やればいい、というのは確かにその通りだと思います。
得意や不得意があるし、自分ができることをやるのは間違いではない。
でも行動のすべてを精霊ルビスのお告げに頼ってしまうように、人から言われたからやるのはちょっと違う気がする。
それは自分で選んだ、自分の意思で決めてやりたいと思ったことではなく、ただ言われたからやっているだけの状態。
そこにはたぶん、大義名分はあっても、心の底から「やりたい」と思う気持ちはない。
闇の戦士がたぶんそうだったんだと思います。
産まれた時から『勇者』だの『世界を救うんだ』だの言われて育ったら、自分の意思なんか入り込む余地はなかったかもしれない。
『竜王を倒す使命』という1本道しか存在しなかった。
ゲーム中でも言ってましたが、だから竜王に『産まれて初めての選択肢』を与えられた時、素早く『いいえ』と答えられずに、『はい』を選んでしまったのかもしれません。
自分で選択してもいいのか…と。
竜王、やっぱ王の中の王かも…。
さんざん「勇者じゃないから竜王は倒せない。役目終わりだ」と言われてたのに、ビルダーの主人公がみんなの力を借りて竜王を倒したのを見て思いました。
誰かに言われて「そうだ」と思ってしまったら、そこで終わりなんだなぁと。
可能性は誰かが決めるものじゃない。
とにかくやってみないことにはどうなるか誰にも分からないんだ、ということを知った気がします。
誰に何と言われようと、自分の意思にしたがって突き進めるのが本当の『勇者』なのかもしれませんね。
オレも見習わないとなぁ。
最後は意外とまじめになりましたが、とてもおもしろい作品でした。
次回作も楽しみですウフフ。