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寝ぐせの王様、ミクジンです
月日が経つのは早いもので、今年も『中秋の名月』の日がやってきました。
毎年微妙に日付が違う『中秋の名月』の日ですが、今年2021年は9月21日(火)の夜で、しかも満月だそうなんですよね。
中秋の名月が満月と同日になるのはなんと8年ぶりだそうで、数日前からなんだかワクワクが止まりませんでした。
天気予報を見てみると、9月21日の夜は運良く晴れるとのこと。
こりゃあ見るしかねえべよ
というわけで当日は仕事帰りにコンビニに寄って団子を買い、よく散歩に行く土手でお月見をする予定にしていたのですが…。
…なんでだよっ!!
モクモクが邪魔すぎませんか!?
自宅で夜ご飯を食べたあと、ワクワク全開で土手に行ったものの曇り空。
こりゃどうしたもんか…。
いやでも待てよ?
なんとなく晴れの部分があちこちにあるし、ここで待ってれば中秋の名月の満月(ややこしい)が見れる可能性もある。
うん、少し待ってみよう。
………。
うーむ、なかなか晴れませんな。
夜ご飯を食べたばかりだというのに、待っているうちになぜか空いてくる小腹。
あ、そうだ。
買ったお団子は確か3本入りだし、名月は見えてないけど、1本くらい食べちゃってもいいんじゃないかな?
そう思い、持ってきたコンビニ袋に手を突っ込んだ瞬間、オレは叫びました。
なんでだよっ!!
1個食ったらなくなるうえにお月見とあんまり関係ないだろ君はぁあああああああ!!
てっきり定番の3本入りのお団子を買ってきたと思ってましたが、出てきたのは栗大福1個。
そうだ…。
お団子は売り切れてて買えなかったゆえ、泣く泣く栗大福にしたんだった。
ひどいことを言ってごめん栗大福…全然君は悪くないし、君だってお団子と並び称されるほどのおいしさなのは間違いないです…せめて2個買うべきでしたごめんなさい。
栗大福に謝りながら、オレは食べたいのを我慢して名月が現れるのをひたすら土手で待ちました。
そして約1時間後。
ほあああああああ
夜空はスッキリと晴れ、ついに中秋の名月の満月がその姿を現しました。
満月に照らされた土手は花火が上がった時のように明るく見え、手に持った『栗大福』の文字が…先ほどよりも輝いているような気がしました。
キレイだなぁ(月が)
月の近くには明るい星も確認でき(写真の右上の方)、「木星かな?土星かな?」などと考えながら空を見ていました。
普段は仕事に行って帰ってくるだけの生活をして、「毎日おんなじことの繰り返し」だなんて思うこともあるけど…。
こうやってたまに空を見ていると、「おんなじことなんて二度とないんだ」っていう気持ちになれて好きなんですよね。
月だって少しずつ地球から離れているし、太陽も地球もその他の星も、ずっと移動を続けている。
時間だって勝手にどんどん進んでいくから、ずっとおんなじではいられない。
たとえ望んだとしても。
だから本当は『今しかない』この瞬間にちゃんと気付ければ、「毎日おんなじことの繰り返し」だなんて思わないし、二度とこないこの瞬間をもっと楽しめるのかなぁと思います。
そんなわけで…。
オレはおもむろに栗大福を取り出し、二度とないこの瞬間を楽しみました。
うめえ
月見にはお団子と決めつけていたけど、栗大福だってピッタリじゃないか。
さっきは言えなかったけど、最初にコンビニ袋から取り出した時に『栗太郎』って読み間違えてたんだ…ごめんね。
だけどおかげで記憶に残る月見になったよ、ありがとう栗大福。
オレはとてもいい気分になり、ホクホクと土手をあとにしたのでした。