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寝ぐせのなおらないミクジンです。
オレにはかつて大事な人がいましたが、浮気をされてしまったために別れました。
あれから半年くらい経つ頃、その元彼女からまたメールがきました。
これで2度目のメールです。
この話を書くかどうか迷ったけど、この時の自分の気持ちを忘れないために、やっぱり書くことにしました。
起きたことは無かったことにはできません。
記憶を自分で消せればいいけど、やろうと思ってできることでもない。
自分の中でどうにか納得させて、飲み込んで、少しずつ消化していかないと、自分の力で前に進むのは無理なんです。
時間はいつまでも止まったままだ。
だから自分の気持ちを整理するため、忘れないために書きます。
あなたでないとだめだった
オレは浮気が発覚して、悩んで迷って結局別れて、しばらくは落ちるところまで落ちていました。
ほんとうにあの頃は最悪だった。
でもブログをやったり、いろんな人から少しずつ元気をもらってようやく、毎日がほんの少しだけ楽しく思えるようになってきてたんです。
そんな中、2018年2月の始め頃でした。
元彼女からまたメールがきたのは。
前回とは違い、一言ではありませんでした。
『毎日しんどい。やっぱり、あなたじゃないとだめだった。楽しくない。笑えない。毎日、怒られて苛つかれてる。あたしが全部悪いんだろうけど、もう全部だめだ』
見た瞬間、すぐに戻ってしまった。
あのどん底まで落ちていた頃のクソみたいな気持ちが。
正直、メールを返すかどうか迷いました。
文章からなんとなく分かるのは、
浮気相手だった男とまだ続いてること。
半年足らずで上手くいかなくなってること。
オレを裏切ったのを後悔してるっぽいこと。
彼女の精神がだいぶ弱ってること。
でも、今さらオレに何ができる?
何もできないよ。
いや、自分から何もする気もない。
だって、オレは選ばれなかったんだから。
それに今もまだあの男と続いてんだろ?
ということは結局、今彼女がメールしてきてるのは、オレと付き合っていた頃にコソコソあの男とやり取りしていたのと変わらない。
メインをどっちにするかだけの問題。
あの男と別れてから連絡してきたなら、オレもまだ考えることができたかもしれない。
でも今は無理だよ、何もできない。
彼女は、何も変わっちゃいなかったんだ。
子供
最悪の気分でした。
もう連絡がきても分からないように、ブロックしてしまった方がいいのかな。
でも、完全に連絡ができなくなるのは少し心配だと思う自分もありました。
彼女には、子供がいるから。
オレと血は繋がってないけど、息子になるかもしれなかった男の子。
大人の気まぐれで、子供が不幸になることなんか許されることじゃない。
あの子だけは幸せにならないとだめなんだ。
彼女と別れてからいろいろ考えて、自分からはあの子に連絡しないようにしてました。
彼女があの男を選んだから。
オレからしたら、あの男は間違いなく憎い浮気相手でしかない。
だけどあの子にとってはすごくいいお父さんになるかもしれない。
そうなった時に、なるべくオレの存在はない方がいいなと思いました。
もしオレがいたら、たとえあの子がよくてもあの男がよく思わないかもしれない。
それが原因であの子が虐待されたりしたらそれはオレのせいだ。
選ばれなかった時点でオレは邪魔者でしかなくなるんだ。
だからいない方がいい。
本当の子供ではないけど、そうなる予定だった子供だからかな。
オレはいない方がいいとは思うんだけど、完全に連絡が取れなくなるのは心配でした。
万が一何かあった時に助けたい気持ちもあったから。
…複雑だなあ、文章にするのが難しい。
返信
いろいろ迷いました。
返信したところできっと何もできない。
でもこのままメールを返さないと、また重たい気持ちと心配だけを抱えたままモヤモヤしながらまた毎日を過ごさなきゃならない。
だからメールを返すことにしました。
『うまくいってないのか。子供は大丈夫?』
それしか文章が思い付かなかった。
それからすぐに返信がきて、さらに何度かメールのやり取りをして、いろいろと今の状況が分かりました。
まだ結婚はしてないこと。
子供もできていないこと。
あの男とは同棲してること。
毎日男とケンカばかりでもう関係は冷えきっていて、彼女だけ毎晩コタツに寝るようになってること。
彼女は男のことが怖いと言ってました。
子供も怖がってると思う、と。
暴力を奮うわけではないみたいですが…。
怒り方が尋常でなく、あんまり怒らせると何をされるか分からない…と。
彼女の話が本当なら、思ってた以上にうまくいってない様子でした。
ごめんね、ありがとう
『それで、お前はどうしたいんだ?』
オレは聞きました。
『笑いたい。楽しくなりたい。だからもう別れたい。けど怖くて今は言えない。覚悟ができたら言う』
彼女からの返信。
『そうか、やりたいことがハッキリしてんだから、あとはやる気になれた時にやるだけだよ。この際他はどうでもいい。子供と自分が幸せになる、それだけ考えて行動しなよ。子供だけは不幸にしちゃだめだよ。あんまり思い詰めんな』
『うん、幸せになりたい。ごめんね、少し勇気出た。ありがとう』
このメールがきたのを最後に、オレは返信しませんでした。
もうひとつの気持ち
メールのやり取りをしているうちに、あのなんともいえない重くて暗い気持ちは変わらずにあるけど、もうひとつの気持ちがあるのに気付きました。
別れて最初のメールがきた時にはなかった感情のような気がする。
憎しみはもうありませんでした。
彼女が、ただ哀れに思えた。
同じ過ちを何度も何度も繰り返す。
いろんな人を巻き込んでもその過ちに気付けずに…いや、気付いてはいるのかな。
そして毎回深く後悔する。
それでもまだ同じことを繰り返す。
本当に哀れに思いました。
オレにできることはたぶん何もないけど、子供は幸せになってほしいな。
それだけが願いです。
最後に
心ってまるで水槽みたいだ。
一度汚れてしまった水は、なかなかキレイにはなりません。
でも時間が経てば、本当に少しずつだけど下の方に汚れが沈んでいく。
掻き回したらまたすぐに元に戻ってしまうこともあるけど、でもそれでもいいのかもしれない。
少しずつ汚れをすくっていけば、完全にキレイにはならなくても、だんだん水は透明になっていくはずだから。