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寝ぐせの王様、ミクジンです
久しぶりに物を整理していたら、だいぶ昔の写真が出てきました。
それは20代前半の頃すべて捨てたと思っていた、もう見ることがないと思っていた、大好きだった人の写真でした。
初めて結婚を考えた彼女の顔は、写真で見るまでほとんど忘れてしまっていることに気付きました。
いろいろとすれ違いがあって、たぶんお互いに好きなまま別れてしまいましたが、彼女には感謝しています。
出会ってくれてありがとう、と。
初めて本当に好きになった人
オレはちょっと変なのかひねくれ者なのか、今まで自分から女性を好きになったことがありません。
というかそもそも人付き合いが苦手で、男友達ですら、誘われても遊ぶまでに自分の中でいろんな葛藤があるくらいです。
遊んでしまえば楽しいんですけど、なぜか遊ぶ前日くらいになると「めんどうだな」とか思ってしまう厄介な性格。
自分でもなぜなのかよく分からないこの性格のおかげで、ひとり行動が好きで友達も少なめ。
ゆえに友達との付き合い方は、めちゃくちゃすげぇ狭く深くという感じです。
友達のみんな、誘っても全然来ないめんどくさいオレと、ずっと仲良くしてくれてまじでありがとう。
男友達ですらそんな感じなので、女性なんかはもう普通に話すことすら苦手です。
昔はなるべく、女性と関わらないように生きていた気がします。
そのせいか、女性を自分から好きになったことはありませんでした。
片思いってどんな感じなのか、まったく分からなかった。
しかもモテるわけじゃないので、自分の周りには女性はほぼいませんでした。
そんな自分が生まれて初めて本当に好きになった女性が、今回出てきた写真の彼女でした。
オレが特に、女性に対して何重にも作っていた頑丈な防御壁を、彼女はすべてぶっ壊した。
「んーとね、たぶん好きっす」
自分なんか一生されることがないと思っていた初めての告白は、ドラマや漫画で見たものとはだいぶ違っていたけど、いつの間にか彼女のことが好きになっていました。
…まぁいろいろあって別れたんだけど。
でも久しぶりのこの機会に、今の彼女への気持ちを書いておきたいと思います。
大好きだった人へ
別れてからだいぶ時間が経って、お互いに歳を取ったね。
もうおっさん、おばさんといってもいいくらい、年月が過ぎたんだね。
別れた当時は、なんで別れることになるのかよく分からなかったし、ただただ辛かった。
あなたとの思い出の品や写真を見ると、ものすごく胸が苦しくて、すべて捨ててしまったよ。
こんなふうになるなら、出会わなければよかったとまで考えたりもしたんだ。
でも今になったから言えるけど、あなたと出会ったことはオレにとって宝物だよ。
たぶん出会ってなかったら、今の自分はないんじゃないかと思う。
たまに最悪の人生だと思うようなことがあっても、あなたと過ごした時間を思い出すと、気がつくんだ。
「なんだ、最悪じゃないじゃん」
ってさ。
作れる料理がほぼ湯豆腐だけだったのも、わざわざオレが寝てる時間にアパートに侵入してきて足で踏んで起こしてきたことも、今じゃすげぇ楽しい思い出だよ。
東日本大震災の時は、別れて数年経ってたのに心配して連絡をくれてびっくりしたよ。
しかも誰よりも早く連絡をくれたもんなぁ。
最近、捨てたはずの昔の写真を見つけて、あなたの顔を思い出したよ。
顔をほとんど忘れてたことに気付いて、時間が経ったんだなぁと思った。
久しぶりに見たあなたは、オレの記憶の中にある、あの時の笑顔で笑ってた。
それを見て、オレも笑えたんだ。
見てしまったら苦しいだけだと思ってたけど、やっと笑えるようになってたみたいだ。
あなたも今、笑えてればいいな。
人生いろいろあるけど、お互いに最後は笑って「楽しかったなぁ」って言えるように生きれればいいね。
あなたと出会ったことを誇りに思うよ。
出会ってくれてありがとう。