【漫画の名言】鳴海「おとなしくかっこつけてあきらめんな」『からくりサーカス』1巻

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ミクジン
ミクジン

寝ぐせの王様、ミクジンです

この記事は、オレの心に響いたものを勝手に紹介して書きまくるワガママシリーズです。

今回は藤田和日郎さんの漫画『からくりサーカス』1巻から、鳴海の言葉を聞いて思ったことを書きなぐってみました。

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「おとなしくかっこつけてあきらめんな」

この巻で鳴海(なるみ)は謎の人形に追われる少年、(まさる)と出会い、なんとか助けようとしますが、襲いくる人形の攻撃に傷付けられてしまいます。

このままでは自分だけでなく、自分のせいで鳴海まで死んでしまうかもしれない…。

勝は泣きながら言いました。

出典:藤田和日郎『からくりサーカス』1巻

しかし勝の言葉を聞いた鳴海は言います。

出典:藤田和日郎『からくりサーカス』1巻

この場面を初めて見た時、めちゃくちゃ泣いてしまったんですよね…。

ちくしょう。

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いじめを受けた過去

オレも本当に悩んだ時、落ち込んだ時なんかに、最初から「仕方ない」とか「自分がガマンすれば丸く収まる」とか考えて、あきらめてしまうことがありました。

思い浮かぶのはいじめを受けてた時。

特に小学生の頃の自分は、親にも言えず、先生にも言えずに毎日学校に行くのが憂鬱で仕方がなかった。

心配をかけたくないという気持ちがあったり、言ってもどうにもならないと勝手に思い込んだりして、自分の中にしまい込んでしまってたんですよね。

でもそうしていると、どんどん自分で自分を追い詰めていくことになります。

小学校のような小さな世界でも、子供にとってはそれが世界のすべてです。

何ひとつ吐き出さなければ、異物はどんどん心の中に溜まっていく。

溜まりに溜まって満杯になってしまったら、もう何も入らなくなってしまう。

最初からあきらめて溜めることしか選択肢が分からないと、最後はどうしようもない世界から自分を消すしかなくなります。

そうしないと苦しさは消えないと思い込んでしまう。

本当は自分が消えるんじゃなく、違う世界に行く選択肢もあるし、誰かの助けを借りて世界を変える選択肢もあるし、溜めたものを思い切り吐き出してやる選択肢もあるはず。

だけどそれに気付けない。

それはやっぱり、おとなしくかっこつけてあきらめたからだと思うんです。

これは大人でもあると思う。

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いじめが消えた日

あんなにひどかった小学生の頃のいじめは、ある日突然なくなりました。

キッカケはオレがキレたことです。

なぜキレたのか、キレた時何をしたのかは自分でも全然覚えてないんですが…。

主犯格の少年にいじめられていた時、突然キレて相手の髪の毛をつかんで思い切りぶん回したみたいです。

気が付いたら目の前には泣きじゃくるいじめっ子…そしてオレの両手には抜けた大量の髪の毛が絡み付いていました。

それからです。

ピタリといじめがなくなったのは。

それどころかその後いじめっ子に謝られ、気が付いたらなぜか友達になってました。

あんなにどうしようもないと思ってたことがあっさり解決したんです。

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たまたまオレはキレることができていじめがなくなりましたが、あきらめたままでキレることもできないでいたらどうなっていたか、今でも分かりません。

だから初めて鳴海のあの言葉を見た時にはめちゃくちゃ泣いてしまいました。

あの時のことを鮮明に思い出すと同時に、「世界から消えたい」と思っていたあの時にこそ聞きたかった言葉だったからです。

助けを求めてもいいんだ、

悪態をついてもいいんだ、

本当は「消えたくない」って叫んでもいいんだ…!

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最後に

大人になってからの人生の方が長いし、世界も少し広がります。

だけどいろいろあった時にあきらめそうになるのは、子どもの頃とたいして変わらない気がします。

いじめだって、大人になってもやっぱりあったし。

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この時に心が壊れなかったのも、やっぱりおとなしいまんまで終わらなかったからだと思うんですよね。

だからこれからも、キツい時には「助けて」とどなり、腹が立ったら思いっきり悪態をついて、あがいてあがいて生きていきたいなぁと思います。

子供の頃に思いきり髪の毛を掴んでぶん回した彼には悪いけど、今ではこう思うんですよね。

ミクジン
ミクジン

ざまぁ

ひでえこと言ってるけど、でも…、

おとなしくかっこつけてあきらめる?

そんなつまんねえことすんのはもうやめだ。

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