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寝ぐせの王様、ミクジンです
この記事は、オレの心に響いたものを勝手に紹介して書きまくるワガママシリーズです。
今回は藤田和日郎さんの漫画『からくりサーカス』19巻から、鳴海の言葉を聞いて思ったことを書きなぐります。
「オレの心が言ったのよ」
この巻で鳴海たちは、敵の策略により仲間同士で戦わなければならない状況になります。
戦って勝った者ひとりだけが生き残って先に進めるという状況に、仕方なく仲間も鳴海に「さあ、やろうか」と言います。
しかし鳴海は戦いを拒否し、仲間に「あんたが出て行けばいいさ」と言い放ちます。
自分が行かずに残るということは『死ぬ』ということになりますが、鳴海は「死ぬ気なんざねえよ」と言います。
鳴海の考えが分からない仲間は、鳴海が死を選んでいるとしか思えず「なぜなのだ」と聞くのですが、その時に鳴海は言いました。
自分の命はもはや、自分だけのものではないことは分かっている。
だから自ら死を選ぶつもりはないし、今死ぬわけにはいかない。
だけど敵の言いなりになって仲間と戦い、もし勝ってしまったら、仲間を失うだけでなくその家族をも悲しませることになる。
どうしたらいいのか分からない状況の中で鳴海が出した答えは、仲間と戦うことでも自ら死を選ぶことでもなく、自分の心で考え、自分の心が言ったことに従うことでした。
それはつまり「誰にも泣いて欲しくない」という、敵の出してきた選択肢にはない、自分がそうしたいと思った答えです。
この鳴海の出した答え、なんだかすごく分かる気がしたんですよね。
自分の心なら少しは分かる
人間生きていると、いろいろと選択を迫られる場面に出くわします。
でもそれらの多くはテストなんかと違い、完全に正解だという答えはほとんどありません。
おまけにじっくり考える時間がないことも、選びたくても選べないこともあります。
そんな時に必要なのは、鳴海が言うように「自分の心が言ったこと」に従うことなのかもしれません。
どんなに考えたところで、うまくいくかなんて分からない。
選んだ答えが正解かどうかは、結果を見てみないことには分からない。
もしかしたら、結果を見ても分からないこともあるかもしれない。
分かんないことが多すぎんだろ。
でも、やる前から少しだけ分かることがひとつあります。
それは「自分はどうしたいのか」という自分の気持ちです。
せめて後悔のないように
『からくりサーカス』とは全然関係ないですが、オレは前に付き合っていた彼女に浮気されたことがあります。
その時に「別れたくない」と言われて、別れるべきか許すべきかものすごく迷いました。
ブログなどでいろいろと体験談を見たり、人に聞いたりもしましたが、この問題は本当に正解がなくて苦しかった。
だけど最後「自分はどうしたいのか」と考えた時に、こんなことをされても「まだ好きなのかも」と思ったんです。
好きでないなら迷うことなんかない。
ちょうどいい機会だし別れればいいはずだ。
でも自分は迷っている。
それはなぜろう?
また浮気されるんじゃないか。
もう信じられないんじゃないか。
もとの関係には戻れないんじゃないか。
それが心配だから。
じゃあもし今後それらが大丈夫なら?
浮気を許してやり直したい。
たぶんまだ好きだから。
….そんなふうに考えると、結局オレの場合は「まだ好きなのかもしれない。やり直してみたい」というのが答えだと気付きました。
すごく簡単なことだったんです。
それを選んで正解なのかどうかも分からないし、鳴海と同じで「なぜだ」と言われて答えられるようなちゃんとしたワケなんてありません。
強いて言えば「自分がそうしたかったから」ということだけです。
まぁ結果だけを言えば、1度許してやり直してみたものの、1ヶ月も経たずにまた浮気されて別れたんですけどね…。
でもやり直したことに後悔はありません。
なぜなら「自分がそうしたかった」ことをやった結果だからです。
これがもし、自分の心の声を聞かずに1度目の浮気で別れてしまっていたら、絶対に後悔していたと思います。
まだ好きかもしれないのに、やり直せるかもしれないのに、そのチャンスすら潰してしまうわけですから。
だからせめて後悔しないよう、答えが分からない時は、自分がしたいと思ったことをするべきなんじゃないかと思います。
自分を信じてやりたい
正解なんて、あとから考えてみた時の人それぞれの評価なだけで、人によって正解にも不正解にもなったりします。
なんなら、不正解だと思った道が後で正解に変わることもある。
実際にオレも、再び浮気された時には、やり直したことは完全に不正解だったと思ってましたからね。
でもそれが今では正解だったと思っている。
未来なんてまったく分かんねえもんです。
だから悩んだ時、迷った時は「自分はどうしたいのか」と自分に聞いてみるのもいいかもしれません。
そうすれば結果はどうあれ、少なくとも「やりたいと思ったことをやれなかった」という後悔はしなくて済みます。
どうせ結果なんて分かんねえし、せめてやりたいようにやってやんよ!
ってな気持ちで生きていきたい。
「オレの心が言ったのよ」
そう言った鳴海みたいに、自分のことを信じてやれる人間になりてえもんだ。