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寝ぐせの王様、ミクジンです
この記事は、オレの心に響いたものを紹介して思ったことを書きなぐるワガママシリーズです。
今回は『うしおととら』33巻から、真由子がとらに向かって言った言葉です。
「もう、穴なんてあいてないよ!」
ずっと二人で戦ってきた潮ととらでしたが、ある出来事で憎しみに囚われた潮は、とらに別れを告げました。
そしてこの後とらは単独で白面の者に挑み、敗れてしまいます。
静かに消えようとするとら。
「一体で…」
繰り返しそう呟くとらの胸には、白面に受けた攻撃で空いた穴がありました。
消えようとしていたとらのもとに、4代目のお役目となった真由子が現れて言います。
「百年たっても二百年たっても、とらちゃんなら守っててくれるわよね」
それに対してとらは言います。
「今、白面をぶっ倒しゃいいじゃねえか!」
ここでとらは気付きます。
自分が一体じゃなかったことに。
それでも「自分の胸には穴が空いている」と思っていたとらでしたが…。
真由子は教えてくれました。
「もう、穴なんてあいてないよ!」と。
胸に空いた穴
大事なものを失ったり、生きる意味を見失ったりすると、胸にぽっかり穴が空いたような感覚になることがあります。
たぶん生きてりゃ誰でも一度くらいはこの穴に苦しめられ、埋めたくても埋め方が分からなかったりする。
そして思うんですよね。
「消えようかな」と。
だってもう空いた穴は塞がりそうにないし、ずっとこのままなら「もういいかな」とか思ってしまう。
そうやってなんか終わったような気持ちになるんだけど、本当は違うんです。
そのうち穴は塞がるんだ。
空いた穴が塞がる時がくる
自分もかつてガッツリ穴が空いてたので言えるんですが、誰かの言葉、時間の経過、気持ちの変化、気付きなどによって確実に穴は塞がっていきます。
自分でも塞がっていってることに気付けない速度かもしれないけど、間違いなく、確実に治っていく。
ずっとこのままなんてことは、絶対に絶対にないんです。
そしていつかそれに気付ける。
ちなみにオレはひとりで抱えこんじまったせいか、かなりじっくりゆっくりな速度で塞がりました。
だからかなぁ。
真由子の言動を思い出すと、なんか胸が熱くなるんですよね。
とらを否定せず、責めもせず、いつも通りの話をする真由子。
今は白面の者が復活して日本がやべえってのに、ほんとはとらも戦わなきゃ大変なのに、こんなにいつも通りにされたらもう…。
倍速で穴塞がるわ!
でももし真由子のような助けがあって穴が塞がってたとしても、自分ではなかなか気付けなかったりします。
だってもうすでに、何もかも諦めてしまってるんだから。
だからこそ、気付けていなかったあの頃の自分も同じ言葉を聞きたかったと思う。
「もう、穴なんてあいてないよ!」って。
そうすれば、もう大丈夫だって気付けるから。